ファシリテーション基礎講座に行ってみた。
開発なんぞをしていると、会議運営に無縁ではいられない。しかしえてして会議はグダグダになる。どこに行き着くか、いつ終わるか、何が決まったか非常にあやしい。
狭義のファシリテーション(ミーティング・ファシリテーション)は、会議のプロセスに調整を加える事で、参加者の合意形成に導きやすくする技術…かな。ファシリテーションってなにかというのを説明するのは難しい。
ソフトウェアプロジェクトに特化した内容だと、オブジェクト俱楽部でプロジェクトファシリテーションというのをやってるが、一般的なファシリテーションというものを体験してみたくて、ファシリテーション基礎講座に行ってみた。
自腹で2万は高いわー。とはいえ、行った価値はあったと思う。期待していたし、一番よかったことは、実際にファシリテーションを体験した事、経験談を聞いた事。成果も味わう事ができた。
やっぱり、と思ったのは、ファシリテーションは職人的ということ。本を読んでもできないし実際やってみないと身に付かない。同じテクニックでも局面ごとに有効だったり無効だったり。学問っぽくはない。
成果について補足すると、グループワークで模擬会議を行った。会議というものは、開始→発散→収束→結論というのがセオリーというが、実際にこうなった。収束時に、核となる意見がでて、それまででていた懸案事項や対立意見がうまい具合に解消していった。この合意形成の過程でファシリテーション技術を使ったことが、短期間で収束した一因だろう。
参加者は、年齢、性別、住処、職種ともバラバラの20人で、普段エンジニアとの付き合いが多い中、刺激になった。遠くは愛媛から参加されていたし、職種は、教員、公務員、葬儀屋、営業、コンサルタントなどなど。懇親会でもそれぞれの悩みや体験談などがでてきていた。
スケジュール
- ファシリテーションとは?
- 場のデザインのスキル
- 対人関係のスキル
- 構造化のスキル
- 合意形成のスキル
- 明日からやれること
内容については、多分ファシリテーションの本を読むのが一番早いので略。
興味深かったことをいくつか。
- アイスブレーク(緊張をほぐし気分転換をする活動)
- 会の最初とは限らない。膠着したと思ったらいつやっても良い。
- お茶を入れたりトイレ休憩だけも十分アイスブレークになりうる。
- 沈黙の種類
- 構成的沈黙
- 考えている
- 考えをまとめている
- 逃避的沈黙
- 議論に参加する気が失せている
- 話に付いていけていない
- 飽きた
- この沈黙は、特にファシリテーターとしては対処が必要
- 受動的沈黙
- 他人の行動を待っている
- 構成的沈黙
- 会議の進行方法
- 線路型
- 完全に型にはめる。
- 放牧型
- ほったらかし
- ガードレール型
- ファシリテーションはこれを目指す
- 多少の逸脱は許すが、あまりに外れたものは戻し、目的地を目指す
- 線路型
- ToDo
- ファシリテーション・グラフィックについて調べる
- 書記の立場で会議を調整できる可能性がある
- ファシリテーション・グラフィックについて調べる