Escalanteのこと
棚卸し12日目*1。Escalanteは、JBoss Application Server 7*2上に構築されたScalaアプリケーションサーバー。project:oddプロデュースとなっていてなんだこりゃと思ったら、ClojureアプリケーションサーバーのImmutantやRuby(JRuby)アプリケーションサーバーのTorqueBoxがリストされていて、もうJVM言語全部でリリースする気なんかな。Escalanteはプロデュースということでproject:oddのメンバーではないみたい。
さて、ver.0.1でできることはLiftウェブフレームワークのサポート。具体的には以下のような内容。
- LiftとScalaのJARファイルをアプリケーションに含める必要がなく、Escalate側で提供する
- Liftは2.4、Scalaは複数のバージョンに対応
- 2.8.0
- 2.8.1
- 2.8.2
- 2.9.0
- 2.9.1
- 2.9.2
- データソースのような、コンテナ側の機能を利用可能
escalante-quickstartを見ると、standard-helloworld-liftとhelloworld-liftというプロジェクトがあり、前者がEscalanteに依存しないもので、後者がEscalante専用のプロジェクト。比べてみてもアプリケーションコードはコメントやアプリケーション名に依存する部分除きまったく同じ。pom.xmlはまあ違いがあるが省略。また、standard-hellowrld-liftにはweb.xmlがあるがこれは不要だと思う。
standard-helloworld-lift ├── pom.xml ├── README.md └── src └── main ├── scala │ ├── bootstrap │ │ └── liftweb │ │ └── Boot.scala │ └── io │ └── escalante │ └── quickstarts │ └── lift │ └── standard │ └── snippet │ └── HelloWorld.scala └── webapp ├── index.html ├── templates-hidden │ └── default.html └── WEB-INF └── web.xml
helloworld-lift ├── pom.xml ├── README.md └── src └── main ├── scala │ ├── bootstrap │ │ └── liftweb │ │ └── Boot.scala │ └── io │ └── escalante │ └── quickstarts │ └── lift │ └── helloworld │ └── snippet │ └── HelloWorld.scala └── webapp ├── index.html ├── templates-hidden │ └── default.html └── WEB-INF └── lift.xml
Escalanteに特有なのはhelloworld-liftのlift.xmlだが、実質的な内容はバージョン指定だけ。
もう一つ大きな差は、ビルドするとstandard-helloworld-lift.warがいろんなライブラリを抱え込んでるので31MBあるのに対して、helloworld-liftプロジェクトのescalante-helloworld-lift.warは11KB。Scalaアプリケーションサーバーなので、ライブラリは当然コンテナ側でサポートしているところ。
今日はEscalanteの概要の紹介でした。Escalanteのソースはこちらにあるので見てみてね。
